ソーシャルレンディングサイト解剖

借り手と投資家を繋ぐソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングサイトは、運営会社が借り手を募り、貸し手となる投資家に紹介する金融サービスです。日本で開始されてから数年しか経過していない新しいサービスですが、市場規模は拡大しています。少額でも借り手があることから、始めやすい資産運用としても注目されています。

投資家にも経営者にも嬉しいもの

ソーシャルレンディングサイトでは、借り手となる企業が借りたい金額や利率、事業内容を運営会社に報告します。それを基に投資家に情報が開示され、投資家は条件を見た上で投資(貸し付け)を行います。直接融資をすることからその利率は他の資産運用と比較しても高くなり、投資妙味のある金融商品と言えるでしょう。
資金が必要な借り手にとっても嬉しいサービスがあり、利率を自分で設定できるだけでなく、コンペを行い、最も低い利率を提示した投資家から資金を借りることができます。事業の内容を正当に評価してもらえることから、投資家へのアピール次第でお得に融資を受けられるでしょう。企業活動をより活発にし、経済全体へも良い影響が期待できると言えます。

投資家にとってはリスクも大きい

ソーシャルレンディングサイトは、借り手が資金を融通するのに適したサービスであり、資産運用という面では少しリスクが高くなります。ソーシャルレンディングでは借り手が提示する情報を基に資金を貸し付けますが、財務状態がはっきりと開示されていないことも多いです。本来なら銀行から融資を受けるところが、不可能なためにソーシャルレンディングを利用しているという可能性があります。貸し倒れが生じると元本割れになるため、融資に対して担保を取ることでリスクを回避している運営会社もあります。
もちろんアピールをすることで金利を安くする、いわゆる攻めの姿勢で利用している会社の方が多いと思われますので、過度な不安は必要ないのかも知れませんが、案件をしっかりチェックして投資をしましょう。

これまでの融資の形態を変える可能性

ソーシャルレンディングサイトはまだ歴史が浅いサービスです。海外への展開もしやすく、これから長い時間をかけて成長していくことで、銀行と同格の資金調達手段として社会に定着する可能性があります。そうなると大手企業や、財務がより健全な企業も借り手として参入し、貸し倒れリスクがより低くなります。また投資家同士の競争から利率が下がると、借り手にとっては資金繰りにプラスになります。ソーシャルレンディングが社会の中でどれだけ信用を勝ち取れるかで、不動産投資などと並ぶ規模の金融商品に成長するかも知れません。銀行にはない独特の制度の構築や、投資家と借り手が正しく利益を分け合うための、運営会社による厳格な審査が求められます。